2010年03月25日

入る穴と出る穴(天声人語)

入る穴と出る穴(天声人語)2010/03/25(朝日新聞)

人生には二つの穴があるという。お金を入れる穴と、出す穴だそうだ。

多くの人は、入れる穴の直径より、出す穴を小さめにして暮らしているのだと、人間通で知られた文学者の高橋義孝が書いている

▼世間には、入れる穴を広げる金もうけこそ人生だと考える人がいる。片や、出す穴をできるだけ大きくして、お金を使うのが人生だと考える人もいる。人生色々だが、入れる穴が小さいのに、出す穴ばかりが大きければ、これは早晩行き詰まる

▼さて、この国の穴はどうだろう。きのう成立した新年度予算の一般会計総額は過去最高の92兆円にのぼる。だが税収は37兆円。入れる穴は出す穴の半分もない。新規の国債は44兆円。借金が税収より多いのは、当初予算では戦後初という。数字はどれも空恐ろしい

▼今日をしのぐ借金は、子や孫の代を質草にした借り入れだ。いきおい次世代は、先の難儀を予想して身構える。ある大学生調査では、退職後に頼れるのは「貯蓄など自助努力の資産」だと3分の2が答えていた。「公的年金」は2割に満たなかった

▼若者に老後を聞くのも無粋だが、退職後の生活費の準備をいつから始めるかも聞いたそうだ。8割が学生時代から30代までにと答えたという。何だか彼らに申し訳なくなる

▼国家財政の話ではないが、あれやこれやと事を後世に押しつける風潮に、明治の毒舌家斎藤緑雨はかみついた。「なりたくなきは後世なるかな。後世はまさに、塵芥(じんかい)掃除の請負所の如(ごと)くなるべし」。ツケを回さぬための議論は、もう待ったなしである。

・今の国会議員1人1人はこのことをどう思っているのか?
アンケートを取り発表して貰いたいものだ!
それで国民は次の選挙に反映する機会を熱望する!
posted by ハコ1974 at 08:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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